魚の生態

魚からチューチュー吸血する海にいるクワガタ「ウミクワガタ」

今年も暑い夏がやってきますが

子供から大人まで人気のクワガタ。

 

クワガタは木々が生い茂る場所に生息していますが

海の中にもその名も『ウミクワガタ』と呼ばれる生物がいます!

そして魚たちに寄生して吸血する実態が。




 

ウミクワガタの生態

海のクワガタ、「ウミクワガタ」と呼ばれるには訳があり

見た目がクワガタの様な

大きな顎を持ち、クワガタそっくりです!

 

ウミクワガタ

体長:1㎝以下

生息域:干潟,汽水域、南極、深海

生息分布はとても広く世界中の海で確認されている。

磯のタイドプール・サンゴ礁・藻場の中

甲殻類に分類される

 

ウミクワガタは成長過程が大きく2つに分かれます。

 

幼生時

プラニザ幼生と呼ばれこの時期に魚に寄生して

血を吸う外部寄生虫となる。

色んな種類の魚類に寄生することが分かっており

ハゼのような小さな魚から、エイまで多種に寄生するが

見たことある人は少ない、小さすぎて分かり難いからですね!

 

成体時

幼生から3度、脱皮を繰り返すと成体となりますが

成体となったウミクワガタは寄生虫としてではなく

底性動物として生きるようになります。

幼生時に吸った血のみを栄養源として

何も食べずに海底で繁殖行動を行い生息する。

 

寄生虫と呼ぶと、アニサキスなど怖いイメージがありますが、

ウミクワガタは食べても無害なので、魚に付いていても

全く問題ありませんよ。

気付かずに焼かれて食べたりしてるかも! 

 

ウミクワガタは幼生時、魚に寄生しているとき

海のクリーナーフィッシュと呼ばれる

ホンソメワケベラ」に捕食されます。

これが生態系の面白いところで、

よくサメなどの鰓の中や口の中を出入りし、寄生虫を食べる

魚がいますが、「掃除魚」となっているのが

ホンソメワケベラです!

寄生するものあれば捕食するものあり!

これぞ海の中の生態系!!

 

ウミクワガタは

世界では190種、日本でも30種も発見されていますが

小さすぎて発見されてない種も多くいるのでは?と

言われています。

もしかすると磯遊びに出かけたタイドプールで

新種発見なんてこともあるのかも!?

しかし非常に小さいので、

「ウミクワガタ」を観察したい場合は虫眼鏡を

ご持参くださいね。

 

まだまだ海には知らない生物がたくさんいます。

今回はクワガタにそっくりだけど

魚に吸血する「ウミクワガタ」をご紹介しました。

 

 





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