川の近辺に住んでいた人達の間には、必ずその川にまつわる神話などがあります。
自分も小さい頃、子供達だけで九頭竜川に行くと必ず怒られ
「危ないから子供だけで行っちゃダメ!」と言われようが九頭竜川に泳ぎに行ったり釣りをしたり
していましたが、親に「危ないから!」と言われても危ない事など逆にスリルがあって
楽しむくらいの感覚が子供の遊び。
子供達だけでの川遊びなど決して良くないことですが、 おばあちゃんに言われた
一言であまり川に近づかない時期がありました。
それは・・・・・・・・
九頭竜川は雨が降って水が増えると、
9つの首を持った龍が現れ9人の生首を
持って行かないと龍はいなくならない。
九頭竜川の漢字が 「九つの頭の竜」 と書くので
小さい頃は、龍と竜の区別もつかないし、本当の話だと信じていた。
おばあちゃんが言いたかったのは、雨が降って増水するから危ないと言っても聞かない
子供達に竜という子供も知ってる神話の獣を例えただけかもしれないが
実際にこの話を聞いてから夕方など釣りをしてると、竜が出てくるんじゃないか? と
小さいながらに夕マズメは釣れると知っていたが、道具を片付けて急いで家に帰っていました。
実際の九頭竜川の由来は
寛平元年(889年)6月、平泉寺の白山権現が衆徒の前に姿を表して尊像を川に浮かべると
九つの頭を持った竜が現れ、尊像を頂くようにして川を流れ下り、黒竜大明神の対岸に
泳ぎ着いた・・・・以来この川を「九頭竜川」と呼ぶようになった。
という説と
たびたび洪水が起き対岸が崩れて姿を変えることから「崩れ川」という呼び名が変化して
九頭竜川になったいう説まで調べると山ほど出てきますが、
自分の中では「ドラゴンリバー」こと「九頭竜川」はおばあちゃんが教えてくれた
九つの頭を持つ竜が出る川 と
大人になった今でも思っています。