魚よりも人を魅了してやまないルアーと呼ばれる
魚を釣る道具。
古来、疑似餌と呼ばれたり、日本では漁具として300年ほど以前から用いられていたり、
食事をしていた時に湖に落としたスプーンにトラウトが食いついたことから
ルアーが魚を釣る道具として登場してきました。
魚の食性に対してそっくりな色や動きで騙したり、縄張りを荒らすようなアクションをしたリ
現在では数多くのルアーが色んなカラーで発売されています。
そして魚よりもそのルアーに釣られてしまい、
深い深い沼に落ちているのは我々人間なのです。
ルアー沼は釣りを辞めるまで抜けられない深い沼
はじめに話しておくと、ルアー沼は釣りをより楽しくし、上達もさせる
釣りにとっては必要不可欠なものだと考えています。
皆さんもこれまで数多くのルアーを購入し使って来たでしょう。
釣具店で目に留まった派手なカラー、自分が持ってないような形のルアー。
現在はプロアングラーが動画で実際に魚を釣るルアー、SNSでよく釣れてるルアーまで
無意識のうちに様々なルアーの宣伝を受けています。
そして実際に釣り場で1日中釣れなかったり、1投で釣れたり
それはルアーの性能だろうか?
もしもこの世に一つしかルアーが無かったら
これほどまでに色んな機能性を持ったルアーは存在しない。
飛距離が出るルアーは、あの潮目、あの流れ込みまで飛んだから釣れるルアー
アクションが規則正しいルアーは、同じテンポで魚の生態にアピールするから釣れるルアー
アクションが不規則なルアーはヒラを打って魚にリアクションさせるから釣れるルアー
色んな理由を付ける事でそのルアーに価値が生まれて行くわけです。
自分も良くある事ですが、魚がいなければどんなに実績があり釣れるルアーを
長時間使っても釣れません。
魚探を積んで魚の場所を的確に掴んだ状態での使用はまた別ですが
我々は見えない海の中に魚がいると思って永遠とキャストを続ける。
そして・・・
釣れなかったことにより、自分の釣りに対して疑心暗鬼が生まれ
ここからルアー沼がはじまっていく・・・・。
さぁ自宅に帰った。
1度や2度の釣行で釣れない程度は魚がいなかったのだと諦めがつくが
SNSで同じ地域の釣り場を見れば、他の方は魚を釣っている。
これは・・・完全に自分の使っているルアーはおかしいのではないか?
ルアーに対して疑心暗鬼が生まれ始める。
あの人が釣ってるルアーを使ってみよう。
あの人が釣ってるルアーカラーを使ってみよう。
購入し手元に届いた頃には最早、魚を釣り上げてるシーンしか思い浮かばない。
実際の釣りで使う。
しかしそこに居着いた魚もいない、回遊も無い、魚がいなかっただけであっても
釣れない・・・・何故だ?
ここは、あの地域とは水深が違うから狙うルアーのレンジが違うのか?
じゃあこのルアーのシンキングモデルを買ってみよう!
この時点で沼にハマっていると共に、
あなたのルアーフィッシングの知識、経験は既にワンランクUPしている。
レンジを変えて魚を狙うことを憶える。
そして魚を釣り上げた。
しかし次の週は同じルアーでは釣れない。
じゃあ今度はベイトのサイズが違うと仮定して、
このルアーのダウンサイズモデルを購入してみよう!
サイズダウンしたルアーを使ったその日、多くの魚が釣れた。
マッチザベイトを体感したのです!
さらにルアーフィッシングの知識と経験量はUPする。
このようにして、あなたは釣りの技術、経験がUPするのと引き換えに
ルアー購入の沼に沈んでいくことになる。
そのさらに上はタックルパワーを上げて大きなルアーを投げ、大きな魚を釣りたくなる沼もある。
とにかく、「ルアー沼」はルアーフィッシングにおいて必要不可欠。
多くのルアーを使うことで、
その日の潮の速さを掴んだり、
逃げ惑うベイトサイズにマッチさせたり敢えて大きなサイズを使ったり
自分の釣りが確立されてくるに従い、使うべきルアー、使いどころも見え
釣り場に持ち込むルアーも少なくなっていく。
それでも新しいルアーが出れば使ってみたくなり、またルアー沼へ沈んでいくのです。
ルアーは安すぎる?
個人的にはプラ製ルアーは安すぎると思っています。
1個2,000円も出せば大抵のシーバスルアーは買えるし、
ショアジギングやオフショアで使う大きなサイズのルアーも3,000円~4,000円で買えます。
手軽に買える価格だからこそ、簡単にルアー沼に入っていくし
資金がなくなるまで辞めれないようなリール沼とはまた違う感覚です。
昨今、問題となるワームなどのルアーは安いために釣り場でポイ捨てされるなど
単純にルアーも価格が上がれば、もっと大切に使われていくでしょう。
少しの傷などは補修して使うことも可能だし、塗装が剥がれてしまっても
また自分でオリジナルカラーで貼るなり塗るなり楽しめたりもする。
販売数が落ちても、価格の値上げで補うことは可能だと思うし、
ルアーを粗末にポイ捨てしたりする人も減ると思う。
根掛かりなども、すぐにラインを引っ張って切らないで救出する方法は沢山あり
ラインが切れてしまえば後にゴミとなるルアーが、一つでも水辺から少なくなれば
環境にとっても魚にとっても良いことずくめですから、
たった2,000円で買えるルアーであっても大事に使って欲しいと思います。
あ、ルアー沼は多分釣りを辞めるまで浮いたり沈んだりを繰り返しながら
抜けることは出来ない、
ルアーフィッシングを楽しむうえでほぼ全員がハマる、面白い沼でもある事を
ご紹介しました。
もちろん自分もルアー沼にドハマり中ですよ!