某ルアーメーカーのライブ配信を見ていて、忘れようと思っていたが
思い出したので書いていきましょう。
それは数年前・・・
どうしても行ってみたい磯が道路を走っていると見えていた。
しかし、そこは道路から数十m下。
グーグルマップを見た所、一応のアクセスポイントは見えるが
早朝うす暗い時間、実際に現地に行ってみた所、藪でほとんど前が見えない。
暗い時間は危険だと思い、明るくなって出直すことにした。
明るくなっても藪は背丈ほどあり、少しずつ進まないと前も下もどうなってるか分からない。
なんか嫌~な予感がしてきた。
開拓無くして、新しい魚に出会う機会はない!と
奮い立たせて前へ進んでいく。
足を出した先は崖だった!転落
足に体重がかかると妙な柔らかさがあり、冷や汗が額を流れ出した。
後戻りも出来ないほど進んできたし、次の一歩を踏み出した瞬間・・・
あっ!
地面が無い!
フッ・・・・・何秒間くらい浮いていたか分からないが
2,3秒だろうか?そして足が斜面に着いて周りに生えている草が体にまとわりつき
体は間違いなく落下しているがそれほどのスピードで落ちて行かない。
足は地面に付いているし、土だ!
落下しながら高速で足が地面を叩きものすごい勢いで回転している。
スキーの細かいコブを滑り降りてる感じ?アニメで足が高速回転してる感じ?
ズドン。
足が着地して尻餅をついた。
ウエットスーツ&グローブを着用していたため何かが刺さった感じは無いし
骨も折れていないと思う。
インナーにはこれを履いていたからか?
ふっ~取りあえず死ななかったと思い周りを見渡すと
なんだここは・・・・人工物が沢山ある。
今でも覚えているのは、炊飯器・ベッドのパイプ・大量のペットボトル・・・
不法投棄されたゴミが藪で隠れていたが、ここはゴミ捨て場になっているに違いない。
しかし頭から落ちたりして体に刺さらなくて本当に良かった。
転落したが体もロッドもリールも無事
は!ロッドは?リールは?
しっかりと右手に握られていて2ピースのまま持っていたからか?
傷はたくさん入ったが折れもガイドの変形など使用には問題ないように見えた。
取りあえず先へ進もう。
しばらく歩くとコンクリートの堤防のようなものが見える。
もしかして昔はここが道路だったのだろうか?
よく分からないけど、これどうやって上に上がる?
ロッククライミング装備でもないと落ちてきたところからはとても登れない。
「しゃ~ない、釣りしよう!」
人が入った形跡は一切なく、釣り中に小型船に乗ったわかめ漁師さんが横切ったが
あいつどこからここに来たんだろ?みたいな好奇な目で見られた。
普通に釣りを楽しんだが、さすがに落下した際に背中やお尻を強打してるので
早目に海から上がる。
崖上への戻る道がなく迷走
はぁ・・・
どこから登れば良いんだろ?道路は30~40m上に見えるが登れる道はない。
グーグルマップで確認すると、けもの道のような藪の中に1本の道筋が見える。
取りあえずそこまで岩を乗り越え、膝位まで水に浸かったり泳いだりしながら
道なき道を横に移動を始める。
堤防の様なコンクリートがまた見えてきた。
上からはいっさい藪で見えなかったが。
そして進んでいくと
坂になって砂利道となり車が通った様なわだちもあり、草は背丈位あって
イノシシや蛇が出ないか気持ち悪くて冷や汗は出たが
難なく道路に出れた。
初めからこのルートを通れば下に降りられたわけだ。
道路に面した所は藪で見えなかったけど。
道路に出てからトボトボと車を停めていた所に10分ほどかけて戻ったが
体力は限界。
しかし草木は生い茂るとこんなにも先が見えなくなるとは。
山などで遭難する理由が分かった。
海で水の事故ばかり報道されるが、実は転落事故もかなり多いと聞く。
二人・三人で行動するのであれば救助を呼ぶことが容易だが
もし今回頭などを打って気絶でもしていたら死んでいたかもしれない。
釣り場開拓には危険が伴う
釣り場開拓は辞められない魅力がある。
小さい頃を思い出すと、河原のテトラの隙間に入って遊んだり
近所の空き家の塀を登ったり今とやっている事は変わらない。
その頃の懐かしい思い出がよみがえるというか
ドキドキワクワクするわけですよ。冒険心。
なんとも小さな冒険心だが、今は大人であり何かあれば多くの方に迷惑が掛かることを判断できます。
転落の可能性がある場所へはロープを持って行ったり
複数人で釣行するなどの危険意識を改めないと、
そのうち、本当に帰らぬ人となってしまうかもしれないと
最近では自制心が働くようになりました。
一度このような目に合うと、危険意識が強くなるし教訓として
草が生い茂る季節の釣り場開拓は転落の可能性あり!と学習したわけですが
運が良かったでは済まされない可能性もあったわけで、
皆さんも釣り場に行く際気を付けてください。
- 誰が巻いたか分からないロープは切れる可能性も考慮する
- 草だらけの藪は足元がどうなっているか見えない
- 暗い時間帯は避ける
- 機動性が高い服装で行く
など、間違っても普段着でスニーカーやウェーダーのような
機動性が落ちる装備でも行かない事です。
気を付けましょう!おまえが言うなって感じですけどね。