先日も磯から落水された方をたまたま隣で
釣りをされていた方が118番へ救助要請し
なんとか一命は取り留めたそうですが、低体温症で
予断を許さない状態との事・・・・・・。
何度か危険な目に遭いながらも釣りを辞めず
ヒットし魚をランディングしようとした瞬間に
波に飲まれたそうです。
落水し救助されるまでに数十分。
この冬の時期に水温10度台の水にさらされると
低体温症を起こします。
恐怖の低体温症
低体温症とは
低体温症とは
低体温症とは単に平熱が低い状態(低体温)とは異なり、深部の体温が35℃以下に低下した状態を指します。
その体温の低下の度合いによって、軽度低体温(35~32℃)、中等度低体温(32~28℃)、高度低体温(28℃以下)に分類されます。
<軽度低体温症(35~32℃)の症状>
全身の震え
無気力、意識がはっきりしなくなる
呼吸が早くなる
手足の血管が収縮し、冷たく蒼白になる
<中等度低体温(32~28℃)の症状>
震えが止まり、筋肉が硬直し始める
錯乱し、服を脱ぎ棄てたり、意味不明の言葉をしゃべったりする
呼びかけても反応しなくなる
呼吸が遅くなる
不整脈が出てくる
<高度低体温(28℃以下)の症状>
痛みを加えても反応しなくなる
致死性の不整脈が出てくる
自発呼吸がなくなる
実は15歳ころに家族で訪れた長野のスキー場で
軽度低体温症になったことがあります。
夜中に自宅を出発し、長野のスキー場へ。
親とは夕方に落ち合う場所を決め、兄と二人で朝一から
汗だくになるほど休憩無しでガンガン滑る!!
インナーは汗でビチャビチャ。
お昼過ぎに全身クタクタで、待ち合わせ場所で
兄と親の戻りを待つが
「多分早めに来るよ」の予想に反して中々来ない・・・・。
寒い日で、汗ばんだインナーがどんどん冷えてくる。
そのうち全身の震えが自分で制御できない程に震える。
手足は、ほぼ温度を感じられず、どんどん眠くなる。
ヤバい!思った兄が救助を呼びに行く・・・・・
恐怖から呼吸が早くなったのを覚えていたが、
呼吸が早くなるのも低体温の症状だったんですよね。
その後、レスキューの方に救護所へ連れて行かれ
無事現在に至る。
まぁ震えが制御できないほど手足だけでなく背中や首から上すべて
震えて揺れていたのを今でも覚えています。
普通にスキーウェアーを着ていましたが、子供の頃だったので
汗ばむ量も凄くて、ヘトヘトニなるほど体力も消耗した状態で
冷えたのも原因かもしれません。
地上で起きた低体温症でほぼ一人では何もできなかったのに
水の中で低体温症に陥ると、生きる希望さえも失せるかも知れない
激しい眠気に襲われます。
自分も、兄がいなかったら死んでいたかもしれない。
釣り中に水の中へ落ちると
10℃弱の水温の場合、大気と比べ25倍の速度で体温が奪われる。
2月、3月頃の海水温だと1時間程度でも命の危機に陥ります。
釣り中の落水で多いランディング時
ライフジャケットの着用は当然ですが、
波が高い時期に釣りに行かれるときは、なるべく一人で行かない。
初めての釣り場に行く時はより、気象情報に注意し
直ぐに釣り場に立たず、しばらく波の動きを見る。
釣り場に着いたら安全にランディングする場所を見つけて置く
特にランディング時に波に救われる方が多いが、
魚なんてこれからもたくさん釣ることが出来ます!
慌てて、興奮状態のまま危険な位置まで降りたり、
波に背を向けたり、注意するのではなく
常に波から目を離さない癖を付けましょうね。
落水した人を見たら直ぐに118番へ!
もし仲間が落水してあなたが飛び込んでも
助けれる可能性は少ないです。
一緒に低体温症になり二人とも戻っては来れない確率の方が
残念ながら高いです。
落水したら必ず118番、118番へ電話です!
海の事件、事故は118番。
危険な釣り場へ行かれるときはリダイヤルに118番入れておいても
良いかもしれません。
貴方の帰りを待ってる人がいます。
釣りで命を落としてはダメです、生きていれば
また釣りに来ることが出来ますからね。