興味深い意識調査が発表されています。
般社団法人 日本さかな検定協会(東京都千代田区、代表理事:尾山雅一)は、
小学校4年生~中学生の子どもを持つ30~40代の母親に調査したところ、
地球環境保全、生態系保全に対する子どもの意識の向上に
「釣り体験」が有効であることがわかりました。
子どもの「釣り経験」の有無によって、
「自然環境の大切さ」
「生き物の命の大切さ」
「エコ(ゴミ、省エネなど)」について
親子で話す頻度に違いが見られました。
子どもに釣り経験のある家庭では、実に 84%が環境に関する会話をしており、
子どもが「釣り経験なし」の家庭と比べると30%の差がみられました。
特に子どもに「釣り経験があり」の家庭のみが「よく話す」
と回答し、その割合は約3割(28%)という結果でした。
また、釣り経験がある子どもを持つ母親に
「自然環境の大切さ」
「生き物の命の大切さ」
「エコ(ゴミ、省エネなど)」を
学ばせるために「釣り経験が役立つか」と聞いたところ、
約7割(68%)が役立つ(「とても役立つ」「まあ役立つ」計)と
回答しました。
「釣り経験なし」の子どもは7割。
母親は釣り経験をさせたいが機会がない現状。
「釣り体験」が地球環境保全、生態系保全に対する
子どもの意識の向上に有効であることがわかったものの、
実際には子どもに釣りを体験させる機会が少ないという現状が判明しました。
釣り経験が無い子供が7割も!
自分も子供を持つ親として釣りに連れて行ったことがあります。
自分も小さい頃から父親に連れられて、父親も自分の父親に連れられて
一族全員が釣りを楽しむ家庭に育ちました。
当然、週末の度に遊び場は海だったり川だったり
当たり前のように釣りを楽しんで成長してきました。
しかし現在はどうでしょう?
足場の良い漁港などの釣り場は、釣り人が少なからず加害者となる
ごみ問題や騒音などで釣り禁止となり
容易に訪れる事が出来る釣り場が激減。
初めから一人で磯に行ける人などいません。
釣り経験なしの子供が7割もいる事は驚きで
田舎に住む私から見ても
外で遊んでいる子供を見る機会すら少なく
ザリガニ釣りやフナ釣りが可能なドブ川には蓋つきの側溝が入り
生き物に触れあう釣りがドンドン敷居が高くなり
手軽に楽しめる遊びの選択肢から消えてしまっているのが現状でしょう。
携帯ゲーム機で、通信しながら遊ぶことが出来
家から一歩も出なくても娯楽と名の付く遊びが成立してしまう。
家に居ては
- 「自然環境の大切さ」
- 「生き物の命の大切さ」
- 「エコ(ゴミ、省エネなど)」
考える機会すらないのは仕方ありませんね。
そして今回の調査は母親からの回答調査ということもあり
「釣り経験をさせたいが機会が無い」
これも悲しい現代の近所とは関りを持ちたくない現状なのでしょう。
我々が小さい頃は、近所のお父さんやお爺さんが
釣りに連れて行ってくれたし、
私の父親が自分と友達たちを川まで連れて行ってくれたりもしました。
今はどうでしょう?
「釣り」をする前に、
「何かあったら責任が取れないから連れて行けないし、頼めない」
ご近所付き合いの闇ですね・・・・・・。
単純に、今の子供たちは携帯ゲーム機やスマートフォンで
遊ぶから、釣りをする機会が無いではなく
親の事情により釣りに連れてく機会が無いだけなのかもしれませんね。
釣り経験が無いお父さんお母さん、
自分が海にいる時はいつでもとは言えませんが
簡単な釣りを教えてあげることは出来ます。
お気軽にご連絡くださいね!