すしざんまいの木村社長が年始早々
世間にどよめきを起こしている!
5日、新春の初セリが開催された「豊洲市場」にて
1匹の総額、1キロ単価ともに史上最高値となる
青森県大間産の278キロの大物が
3億3360万円(1キロ120万円)で落札された。
その落札者が「すしざんまい」
これまでの最高値は、
2013年の初セリで同社が競り落とした222キロの大間産で、
1億5540万円(1キロ70万円)
マグロを取り巻く闇
クロマグロは、本マグロとも呼ばれ
マグロの中のマグロ!と味、価格ともに最高級品とされていますが
近年は乱獲による資源の激減から絶滅危惧種に指定され、
厳しい漁獲制限が各国に課されている。
クロマグロ(本マグロ)漁獲制限についてはメディアなどでご存知の方も
多いと思いますが、
実際にスーパー、回転ずしチェーンなどで食べるマグロの価格はどうですか?
昔よりは若干上がったかもしれないが
我々一般庶民が手の届かない価格となってるほどではない。
普通の魚とさほど変わらない価格で買うことが出来る。
なぜなら、天然の本マグロは産地によって価格が大きく変わり
すしざんまいが初セリで競り落とした本マグロも「大間産本マグロ」。
我々が回転ずしチェーンで食べるマグロのお寿司は
日本産もあるが多くが海外産の冷凍マグロで、
中国産やその他と表記されたマグロが多い。
原産地も太平洋、インド洋など詳しく表記されていない。
この辺りが、本マグロの漁獲量を制限しなければいけない程
資源が悪い状況が続いていることを闇に葬っている。
当然養殖マグロも世に出てきているが
「本マグロ漁を取り巻く闇」そのものだと思う。
家族で回転ずしチェーンへ食べに行く、
「あ、マグロのお寿司も価格値上がりせずあるんだ~」
「美味しいね~!」
マグロ資源が減少していることなど
まったく記憶から薄れていく。
消費者としては、「マグロが食べたい」
提供する側は、「世界中から冷凍でも養殖でもマグロを仕入れる」
日本は
マグロ総漁獲量の4分の1、
クロマグロ(本マグロ)に限って言えば
世界総漁獲量の80%も日本だけで消費される
マグロ消費大国なのです。
毎年年始の初セリは10年ほど前から
2014年・2015年を除きすべて1000万円以上の高値が付いています。
しかし、高級品のクロマグロが(本マグロ)と
回転寿司で出されるマグロの価値や認識の開きが大きすぎて
一般人にはなぜ「クロマグロ資源が減少しているのか?」
理解し難いと思います。
それは
成魚としてのクロマグロは高い、
幼魚のメジマグロの時に漁獲してしまえば
安値で提供できる。
この事実が回転寿司で手軽にマグロを食べている我々と
高級すし店でしか流通しないクロマグロ(本マグロ)の実態ですね。
クロマグロを食べていない様で
実はクロマグロ(本マグロ)の幼魚メジマグロを回転寿司で食べてしまっている。
これがマグロを取り巻く闇なのですよ!