魚種に寄って産卵する時期に違いがありますが
春になると多くの魚が産卵を迎えます。
釣り用語では産卵シーズンの事を
『のっこみ』
『スポーニング』
『プリスポーン』
産卵シーズンに名称迄つけられている魚種もいたり、
産卵に関わるシーズンにその魚種の狙い方としての
色々な釣り方まで考察されたりします。
年に一度しか産卵しない魚もいれば
数か月に渡り何度も産卵する魚もいます。
今回は魚種別にいつ産卵するのかを見て行きましょう!
魚の産卵時期を知り、釣りに活かす
春に多くの魚が産卵時期を迎えます。
そして釣りにおいては魚達が産卵のために
深場から浅場へ移動して来るので
特にショア(陸)からの釣りでは重要となります。
魚が多く産卵する大潮
釣りに重要な潮汐も深く関係しており
産卵を行う日としては、大潮、大潮明けの中潮の
引き潮時が多いと見られている。
地域によって春夏や夏秋と産卵時期が微妙にずれがあるのも
日本近海の面白い部分でもあります。
春に産卵する魚種
真鯛・黒鯛・ブリ・ヒラマサ・サワラなど青物
アオリイカ・ヒラメ・イワシ・コウナゴ
陽が長くなり、水温が徐々に上がってくると
魚は接岸し、藻場や岩礁帯に卵を産み付けます。
沖に浮遊する流れ藻に卵を産み付ける魚や砂の中に産卵する魚も。
海の食物連鎖に大変重要な魚「イワシ」は
年に何回も産卵し「シラス、カタクチイワシ」など
魚の生育状態で呼び方は変わるが
人にとっても魚にとっても、大変重要な小魚として食物連鎖を保つ役割もある。
釣りとしては浅場に接岸してくるので、
この時期だから釣り易いというよりは、接岸する数が多く
冬、抑えていた食欲が水温上昇により
大食感へと変化する魚に合わせなければ
大外れのシーズンとなったりもする。
結局は天気、気温、水温に左右されるシーズンでもあるが、
接岸する小魚に着いてフィッシュイーターも回遊してくるタイミングに当たれば
誰でも釣れる!、釣りを楽しめます。
地域や場所により若干の違いはありますが
基本的に魚は何もない大きな海のど真ん中では
産卵しません。
海の中は外敵だらけ!
当然産んだばかりの卵も狙われる。
そこでなるべく見つからないように魚達は
藻場だったり、岩が多く身を潜めることが出来る岩礁帯、
砂の中、流れ藻など卵状態と産まれてから
多くが他の魚などに食べられてしまう稚魚が身を隠すことが
容易な場所へと産むのは本能からなのでしょうか・・・。
魚は産卵前に餌を荒食いする!
魚は産卵前になると栄養が足りなくなるので
荒食いを始めます。
春の産卵前に釣れる魚はお腹がパンパンで
口からまだ消化されてないベイトを吐き出したり
ビックリするほど食欲旺盛になっています。
同一方向の風が吹く日に釣行する
春シーズンは天気に最も左右される。
「三寒四温」と呼ばれ、
寒くなる日は北風が吹き、暖かい日は南風が吹く。
産卵に浅場へ接岸してくる魚にとっては
風で冷える水温はとても重要。
北風が吹き続けると浅場の水温は下がるので
暖かい南風が何日か吹く日を狙った方が
水温は安定しているので接岸している可能性はより高い。
人も同じですよね、気温の上下差(特に寒い方)が大きいと
行動が億劫になる。
それよりも暖かい南風が吹いてる方が動きやすいですよね。
ベイトを追いかけるフィッシュイーターに関しては
凪で無風よりも、風があって波がある方が釣れる条件としては
高まりますが、
産卵のために接岸してくる魚は水温を安定させる
南風が重要と覚えておくと良いですよ!