多くの方が恐怖に怯えるアニサキス。
テレビタレントがアニサキスにあたり入院するなど
今年もアニサキスの被害を多く見ましたね~
青物シーズンは特に要注意です。
真サバに寄生するアニサキスは大きく分けて2種類に絞られる。
日本近海のマサバは,主に九州から三陸沖に分布する太平洋系群,
東シナ海から日本海沿岸に分布する対馬暖流系群の2系群に分かれることが知られています。
遺伝子レベルでのアニサキスⅠ型幼虫の解析により、
長崎県から石川県の日本海産のマサバに寄生するアニサキスの
80%以上がアニサキス・ピグレフィーで、
高知県から青森県までの太平洋側で水揚げされるマサバでは、
80%以上がアニサキス・シンプレックス・センス・ストリクトの寄生でした。
すなわち、マサバの生息域でも海域により寄生するアニサキスの種類が異なることが分かりました
単純に回遊するルートの違いで食べているオキアミに
寄生するアニサキスが違う為ですね。
元々アニサキスはクジラに代表される
(海洋ほ乳類)のお腹の中で成虫になり産卵し、
クジラが糞と共にアニサキスを排出
↓
アミ類などがそれを食しアミ類の中で成長する
↓
青物やイカがそれを食べ、アニサキスが寄生する
食物連鎖の過程で寄生していく最強の寄生虫ではありませんか!!
そしてアニサキスが寄生している魚を生食で人が食べて
病院送りになる・・・・・・・。
私の父親は知り合いの船に乗り釣れたイカを船の上でさばき、
生食で食べて、アニサキスにアタリそのまま病院送りとなりました。
日本近海のアニサキスは2種類いる!
ここで先程の引用部を詳しく。
日本近海を回遊する魚やイカに寄生するアニサキスは大きく分けて2種類。
アニサキス・ピグレフィー
アニサキス・シンプレックス・センス・ストリクト
に分けられるが、興味深いのが
マサバの内臓から筋肉部位(刺身の部分)へのアニサキスの移行率は、
アニサキス・シンプレックス・センス・ストリクトの方が
アニサキス・ピグレフィーと比較して
100倍以上高いことが明らかとなりました。
また、国内のアニサキス感染者100名より摘出した
虫体の99%がアニサキス・シンプレックス・センス・ストリクトであった
という調査結果が報告されたこともあり、
アニサキスの種類の違いが
ヒトにおけるアニサキス症患者数に反映しているのではないかと考えています。
アニサキス症とアニサキス寄生状況
マサバにおけるアニサキス寄生の結果であり、
全てではありませんが
太平洋側のマサバに寄生するアニサキス・シンプレックス・センス・ストリクトは
内臓付近の筋肉に寄生しているので危険という事になりますね!
調査結果は地域や季節、潮流にも変わる事があるが、
100名のアニサキス感染者の99%がそうだとなると
やはりアニサキスは手強いという事になりますね~
しっかりと処理すればアニサキスは恐れる事がありませんが
自家製のマサバ調理などでアニサキス感染が多いと聞くので
しっかりとした知識を持つことは大事!
青物シーズン始まればマサバに限らず、その年の傾向なども見えて来たりもするので
今シーズンはアニサキスが多いなどと聞いた場合には
身の内部まで取り除くことは中々難しいので
しっかりとした冷凍&加熱をすることを心掛けたいですね!