海に行ったとき、特に波が立たないときや
水面が静かな凪の時水の中をのぞくと
七色にネオン輝く生き物を見ることが出来ます。
名前は『カブトクラゲ』
大きさは手のひらサイズ程度で波がある日は
中々見ることは難しいが、凪の日や潮止まり時に
日本沿岸で一年中見ることが出来ます。
水中で七色に輝く「カブトクラゲ」
実はクラゲと名称が付いているけど
クラゲではありません。
水中で七色に輝くカブトクラゲの生態
カブトクラゲはクラゲに部類される生物ではありません。
『有櫛動物(ゆうしつ)』
体のほとんどが無色透明で、ゼラチン質。
体の周囲を放射状に光る帯を持ち、
海で見るとよ~く見ないと見えないかもしれませんが
小さな動く何かが七色に輝いている。
でも夜光っている生物なんて見たことない!
実は、カブトクラゲは夜光ることは出来ず
櫛板と呼ばれる体の表面を覆う繊毛を細かく動かし
太陽の光を反射しているので7色に見えるのです!
近くで見ると一生懸命に繊毛を動かしてるのも
観察できるので可愛いですよ。
カブトクラゲの名称の由来・毒はあるの?
名前は「カブトクラゲ」と強そうですが
戦国時代の大名が被っていた「兜」に
形が似ているだけでそう呼ばれているだけで
触ると崩れてしまう弱い生物です
『カブトクラゲに毒はあるの?』
「無毒」なので安心してください。
手や網で掬うとゼラチン質の為に
すぐに崩れてしまうので触らずに観察するだけにしましょうね!
暖かい天候が落ち着いた日が続くと
大量発生して、ニュースなどで見たこともあるかもしれませんが
海へ出かけた際にはぜひ海面を漂う
『カブトクラゲ』を観察してみると面白いですよ。
海の中には、猛毒を持つクラゲも多くいます。
毒のあるクラゲもこれから出てくる時期なので、
間違えて子供さんが触ろうとしているときは、
触らないように「そっとしておいてあげよう」と
教えてあげてくださいね!