近年、台風が日本列島を襲う回数が多く
各地で大きな被害を受けています。
私が生活する福井県越前海岸でも
台風に伴った大雨の被害で土砂崩れが発生し
越前海岸を縦に通るメイン道路305号線は未だ復旧の目途が立たず、大きな被害をもたらした
(2018年冬に仮設道路で復旧済み)
台風ですが、
「どうしてこんなに日本列島を這うように北上するの?」
「どうして海は広いのに日本目掛けて台風が来るの?」
と子供に質問されたので
台風が発生する理由なども一緒に
お答えしましょう!
遥か南で発生するのに台風が日本列島を襲う理由
昔、祖母が「残暑厳しい年は台風が良く発生する」
と教えてくれましたが
実はその言葉に答えは秘められていました!
まずは簡単に台風が発生する原理から
台風とは?
台風は北太平洋南西域の熱帯地方で発生した低気圧が発達したもの
その他に、
ハリケーン
サイクロン
など名称が違う暴風がありますが
熱帯低気圧が存在する地域で名称が変わり
(基準となる最大瞬間風速にも違いあり)
日本近海で発生する最大風速が
17.2m/s(34ノット)以上のものを
「台風」と呼ばれます。
その台風の多くは日本の遥か南
「フィリピン沖」赤道の北で発生する。
台風が起きる現象は、
水を入れたお鍋の水が温められると
水蒸気となり湯気が出ますよね?
それと同じことが海の上で起きて
太陽に温められた海水が水蒸気となり
北と南からの風によって上昇気流に乗り
空で水蒸気が冷やされ雲になる。
海水がさらに温められると水蒸気はどんどん発生し
雲は大きくなっていき「熱帯低気圧となる」
熱帯低気圧が発達し
最大風速が17.2m/s(34ノット)以上になると
『台風』となるわけです!
夏から秋にかけてに多く発生するのは
強い日差しで海水温が上昇しやすいから。
台風の元になる熱帯低気圧は地上では発生せず
水蒸気の元になる水がある海でしか発生しない!
日本に近づく事が少ないだけで
春などにも台風は発生してるんですよ!
台風が日本列島に上陸するのはどうして?
遥か赤道付近で発生しているのに
小さな島国の日本列島を見事に横断していく台風。
特に8月中頃から9月にかけて
日本列島を放物線を描くように通過していく。
台風の進路を決めているのは風と高気圧
春などにも台風は発生しているが
夏や秋に発生する台風が日本列島を通過する理由は
- 北上するのは台風が持つ対流
- 日本列島を這うように通過するのは太平洋側に張り出した太平洋高気圧に沿って進むから
もう少し詳しく簡単に説明すると
高気圧からは低気圧に向かって風の流れがあるので
低気圧の台風は高気圧の中には入れない。
風が見える天気図として有名なWindy.comで
気象庁の天気図と同じ9月3日21時頃ですが
太平洋側に張り出した太平洋高気圧の風の流れに
沿って北上していくのが分かります。
毎年この時期、太平洋高気圧の外側は
日本列島太平洋側に接近して停滞しているために
台風は日本列島を通過して行く。
その他の要因としては、「偏東風・偏西風」も
関与していますが特に影響が大きいのは
太平洋高気圧で、
10月頃になると太平洋高気圧も遥か南東に遠ざかる為に
日本に近づくことなく台風は去っていくようになります。
高気圧の位置を見れば大体の台風の進路を
我々素人でも予想をすることが出来るのかもしれませんね!
台風が日本列島に来る理由まとめ
台風が多く発生する年
ラニーニャ・エルニーニョ現象で
海水温が平年より高い年に多く発生する傾向がある。
台風が日本に来る理由
偏西風・偏東風によって進路が日本へ向かう
↓
台風の進路上に日本の太平洋側に大きく張り出す
太平洋高気圧の外側に沿って北上するから
日本列島に沿う形で台風が通過する。
どうして夏や秋、日本列島に台風が多く上陸してくるのか
分かりましたね。
台風が起きても我々には良いことなど一つも無く
人の命や財産迄すべてを奪っていく恐ろしいものです。
特に近年、台風と同時に河川の氾濫が多く起こり
「まだ、大丈夫だろ?」と安易な考えでいると
川の増水は一気に始まります。
我々もそうですが体験したことの無い方が多く
避難が遅れてしまうのが現状です。
防災セットなど常に取り出しやすい位置に
常備しておくようにしてもしもの災害に備えなくてはいけませんね。
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