魚の生態を知ろう・・・今回はブリの幼魚
ブリの成長段階で呼び名は地方に寄ってあれこれありますが
イナダ・ハマチ・フクラギと呼ばれ全長が40cm前後を指すことが多い。
これより大きくなるとワラサ・メジロと呼ばれ青物シーズンで皆さん目指すサイズがこれ!
当然その上のサイズ全長で80cm~になるとブリだが、そう簡単にショアで数が釣れないが
自分が良く行くサーフでも年間に数匹釣れているとも聞くが・・・・
成長段階に寄って生態も少し変化していきます。
イナダ・ハマチ・フクラギ生態
まず生後3年ほど、体重4kgほどに成長した成魚が産卵する。
産卵する卵の数は100万個とも言われ2月頃から~7月頃までが産卵時期で
特に3月~5月の間が活発な産卵期となる。
孵化すると黒潮に乗って九州や四国付近まで流れていき、切れ藻を棲家として
また潮に乗って北上始めます。
この時に九州南で黒潮本流と対馬海流、太平洋側を北上するものと
日本海側を北上するものとに分かれて育っていく。
10cm程度になると切れ藻から離れ、食欲旺盛にアミ類などを食べ秋頃には
40cm程のイナダ・ハマチ・フクラギと呼ばれるサイズにまで成長します!
40cm程に成長した魚たちはかなり密度の濃い群れを形成し、
海でベイトを追いかけるイナダ・ハマチ・フクラギを見たことある人は分かると思いますが
帯状の群れで行動します。
面白いのは殆ど同じサイズの個体同士で群れを形成するために、フクラギの群れに
メジロが混じったりブリが混じったりすることは殆ど有りません。
まるで子供達の教育の組織と似てますね、小学生、中学生、高校生と分かれて行動する。
イナダ・フクラギ・ハマチは小学生辺りと考えましょう。
実際にワラサ・メジロクラス(中学生・高校生辺り)になると、群れで行動はするが回遊スピードも早くなり
イナダ・・クラスの群れよりは小さくなることが多いそうです。
人も何となく同じですよね・・・大きくなるに連れて集まるグループが小さくなっていく。
>魚はなぜ?群れで泳ぐのか
とにかく群れで生活することが多いので釣りとしても1匹釣れ出すと止まらなく釣れ出し
同じサイズばかり釣れることが殆どで、違うサイズが連れた場合は、一つの群れの中に
色んなサイズが居るのではなく、「別の群れが回遊してきた」
と考えたほうが良いそうです。
青物シーズン始まったばかり、今年はどんなサイズの群れが回遊してきますかね~
回遊する群れの大きさに寄って大きく変わる青物釣果ですが
メジロクラスの回遊を期待したいものです!
画像は最近オフショアで好釣果を連発しているEGさん