夏といえば焼き付ける様な太陽が照り・・・
ですが、突然の雷雨も多い時期です。
天候が不安定な時でも釣り場に立つ事は多くありますが
釣り竿は、感電注意!と
シール表記されている様に避雷針を持っている様な物です。
まず雷が聞こえた時点で非難することが望ましいですが、
雷が光ってから音が聞こえるまでの時間で
今、雷が自分とどの程度離れた距離に発生しているのか
測ることが出来ます。
光ってから音が鳴る秒数で雷の位置が分かる
自分がいる場所から落雷が起きている場所までの
距離は測ることが可能です。
(気象条件によって誤差はありますが)
雷が鳴ると、
まず「ピカッ」と光ってから「ゴロゴロ~」と音が聞こえます。
光も音も同時に発生していますが、
光は音の約100万倍の速さの為、
光ってから何秒後に音が鳴るかで、雷が発生しているおおよその位置を
確認することが可能です。
気圧や気温によって微妙に変わるが、
音が進む速さは
国際標準大気(ISA)
海面上気温(気温14℃・1気圧)での音速約 340 m/s ( = 1225 km/h)
落雷地点まで →340m/秒×発光後音が聞こえる時間
例えば10秒後に聞こえるのであれば、約3400m
3.4㎞先で雷が発生していることになります。
光ってから5秒後であれば1700m
1.7㎞先ですね!
ただ気温の違いでも雷が進む速度は変わります。
気温が1℃高くなると、音速は1秒あたり0.6m速くなるので
ご注意を!
雷の音が聞こえる範囲
雷のゴロゴロ~と音が聞こえる範囲は
約14㎞です。
恐ろしいことに
落雷の可能性は14㎞圏内であれば、統計で2%
落雷の射程距離が14㎞なので光が見えた瞬間既にあなたは射程圏内です。
特に釣り中は光が見えた時点で避難を開始してください。
まだ遠いところだと余裕を持っている状況ではありません。
避雷針と同じ釣り竿を持っていることをお忘れなく!!
数年前、九頭竜川で鮎釣りをされていた方が避難した木の付近に
落雷の被害に遭った事故があり
その時、落雷があった直ぐ近くの国道を走っていました。
大粒の雨が突然降りだし、それまで遠くで聞こえていた雷が
突然目の前に落ちた。
ちょうど九頭竜大橋のど真ん中を走っていて落雷があった瞬間
全ての車がブレーキを踏み徐行したのを覚えています。
それくらい目の前が光った衝撃がすごく音も聞いたことのないような
大きな言葉に出来ないような音でした。
自然は決まった動きをしてくれません。
数値で測ることは出来ても気象条件が変われば
恐ろしい程の強さを持ちます。
雷からは誰も助けることが出来ません。
屋外にいる場合は自己責任で避難するしかありません!
早めの撤退を心がけましょう。