今回は魚の鱗について
見た目でウロコがたくさんある魚とウロコが無いように見えて
実はしっかりとウロコに覆われている魚、ウロコが全く無い魚まで。
プラスチックみたいなウロコは何の為にあるのでしょう?
人間で例えると服と皮膚の役割のウロコ
魚の鱗は触るとプラスチックのような質感で、無色透明に近いものが多いですが
骨と同じように、主に リン酸、カルシウムでできています。
ウナギにも実は顕微鏡で見るとしっかりとウロコがあり、サメやエイにも数ミリの
顕微鏡で見ないと見えないような小さなウロコがあります。
ウナギでも、円口類と呼ばれる ヤツメウナギ や マンボウにはウロコがありません!
その代わりヌルヌルした粘液がウロコの役割をしています。
円鱗・・・・・何枚も重なり外側が丸い コイやサケ、ウナギも円鱗
櫛鱗・・・・・外側がギザギザに成っている これは一番皆さん見てるかも?何の魚が
この櫛鱗(しつりん)型のウロコかわかりますか? シーバス・真鯛です!!
ヒラメやカレイはこの両方のウロコを持ち合わせています。
硬鱗・・・・・チョウザメなど
コズミン鱗・・・・・シーラカンスや肺魚
楯鱗・・・・・・サメやエイなど軟骨魚類 この楯鱗を研究した水着が開発された当時、
反則水着だ!と騒がれましたね。 ちょうどその時のオリンピックでも高記録がでた時期でしたね!
魚の体を守るためにウロコがあるのですが、病原体や他の魚からの攻撃を防ぐ為。
カルシウムなど栄養素を貯めておく為。
側線、水の振動などを感じるセンサーの役目をする為。
いろんな役目をしていますが 、寄生虫から身を守る役目もしているそうですが
逆に寄生虫がウロコの隙間に入ってしまうこともあるそうです。
魚にとってウロコが無いのは人間が素っ裸で歩いているようなもの。
身を守る者だったり、感覚を研ぎ澄ますものだったり、早く泳ぐ為のものだったり 。
釣り人がバラしたルアーに付いた魚の鱗の大きさを見て
「これはデカイ魚に違いなかった!」 と
自慢するための大事な物でもある。