魚が豊漁の年や珍しい魚が上がると必ずいわれる
「大地震が起きる前兆」
自然環境の中で生きる魚達。
地下で起きている何かを感じ取って
沖から大量に接岸したりするからそう言われる代名詞となるのか?
今年、神奈川県相模川では例年の10倍近い鮎が大量発生!
4月1日から5月27日までで確認されたアユは4600万尾を超え、
1999年から昨年までの平均は400万〜500万尾。
この地方には「鮎が豊漁だと地震がくる」と言い伝えがあるそうですが
どうして鮎なのでしょう?
鮎(アユ)中国ではナマズの事を指すから地震と関連する魚?
そもそも「鮎」アユと読むこの漢字は
中国では「ナマズ」と読み、日本でナマズと呼ばれている魚の事を指します。
ナマズは日本で「地震が来る前に騒ぐ」と言われていますが
江戸時代から一般大衆にも知れ渡っており、
現代でも
伝記や物語で
地震=ナマズと図式が小さい頃から日本でも。
ナマズの地震との関連は非常に壮大で
色んな説があり過ぎてどれがホントで嘘なのかも分らないほど。
魚の文化史 講談社学術文庫 / 矢野憲一 【文庫】 |
中国ではナマズを鮎と書き、アユは香魚と書きます。
どうして日本ではアユを鮎と書くのでしょうか?
日本で「鮎」アユと読む由来ですが
神と交感する能力を持つ巫女的な女性「神功皇后」が
占いに釣りをしたところ釣れた魚がアユであった
ことから、魚へんに占の鮎を「あゆ」と読む
由来がある。
日本書紀にそう書かれているそうですが、
その他にも占いに使う為に鮎を題材にした話は多いが
神の魚と崇められていたのではなく
昔から、身近な魚だったという事なのでしょう。
中国と日本で「鮎」はナマズとアユと違いがある事が分かりましたが
なぜ地震と関連付けされるのでしょうか?
簡単にまとめると
- アユに限らず魚の大発生が起きた年に大地震が起きている
- 鮎は中国ではナマズと読みナマズが騒ぐと地震が起きると言い伝えがある
この2つの事柄から地震と関連付けされることが多い。
異常発生とメディアが取り上げれば、
「大地震が来る!」など自然界にいる魚はすぐに関連付けされる。
実際に魚には側線が発達しているので振動には敏感だし
海底の異常で多く魚が沸いていると想像もしやすい。
更には過去大地震が発生した数日間に魚が異常発生したとの
内容も多い事は事実ですが、
真冬にそこに生息しない魚が大発生したのであれば
何か関連があるとも思うが
春・夏・秋には魚の生息数も毎年ムラがあり
生息数が多くなる年もあれば少なくなる年もあるのです。
そして今回のお題・・・
中国では鮎がナマズと読むことから連想される地震ですが
あまり深く考えなくても良いと思います。
中国語と日本語では意味の違う漢字
日本語 | 中国語 |
妻 | 老婆 |
手紙 | トイレットペーパー |
汽車 | 自動車 |
走 | 歩く |
どうですか?
まったく逆になる言葉も多くあり
「鮎」の漢字はアユとナマズに全く関連性は無いと言えますね!
日本の鮎が大量発生しても地震と直接関連は考えなくても
良いと思います。
最近のネットニュースはすぐに煽りますが
それを見たほとんどの人は数日後には何にも覚えていない程
見る側も浅いです。
しかしこういった機会に地震に対しての備えを再確認する事は
とても大事で、忘れたころに起きるのが大地震。
日頃からしっかりとした備えは必要ですからね。
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