桜が満開となり、藤の花に咲くころには日本の多くの地域で
青物シーズンが始まり、釣り場はショアジギングを楽しむ方で多く賑わいます。
ロッド・リール・PEライン・ルアーと色んな釣具をご紹介してきましたが、
「ショックリーダーは何使ってます?」と聞かれることが多い為に過去使用してきたショックリーダーをご紹介していきましょう。
ショアジギングにショックリーダーを使う理由
まずショアジギングにショックリーダーを使う理由としては
●メタルジグなどボトムを取る釣りをする場合、海底には岩、藻など多くのストラクチャーが沈んでいます。
特に春シーズンは水温と共に藻が切れる”切れ藻”となり切れた根っこの部分などが固くなっている為
PEラインだけでは傷が付いてしまいます。
サーフなどの波打ち際で巻かれる際も、砂ズレでPEラインは傷が付きます。
それを低減する為にもショックリーダーは必要。
●魚がヒットした後に青物はすごい勢いで走ります。
ヒラマサなどは特に根に潜り巻き付ける習性があり、ショックリーダーが無ければPEラインだけでは
直ぐに切れてしまう為に最低でも2m~3m(1ヒロ~1.5ヒロ)の長さのショックリーダーをPEラインに結びましょう。
●根が掛かりをした際にもリーダーを付けていると簡単にはラインが切れずに回収できる機会が増えます。
●ショック(衝撃)を吸収する為のその名の通りショックリーダーですが、この辺りの恩恵を感じることが出来るのは
感度重視、細いラインを使ったフィネスの釣りでショアジギングではまともなPEラインとショックリーダーさえ使っていれば
そこまで気にする必要はありません。ナイロンラインだと特に食い込みが良くなるとも聞きますが、実感できることは特にない。
おすすめ出来るショックリーダー(フロロカーボン・ナイロン)
では今までサーフや磯で使用し、特別トラブルなく使えたショックリーダーをご紹介します。
[シマノ オシアリーダーEXフロロカーボン]
シマノオフショアカテゴリーのオシアとして販売されているショックリーダー。
低価格だが意外にしなやかでノット編み込みの際もPEラインと結束がし易いです。
巻いてあるケースが小さいので持ち運びには便利。逆に巻きグセがきになって・・・という方には
おすすめ出来ないが、巻きグセなどそこまで飛距離減退になったり気にする必要ありませんよ。
[ダイワ モアザンリーダー]
フロロ・ナイロン共に使用したことがありますが、3,4釣行連続で使用してもまったく劣化を感じませんでした。
安いショックリーダーは1釣行使い捨てしていますがこのリーダーは1回や2回の釣行で劣化しない。
ノットを結ぶのが面倒な方や、釣り準備に忙しくてあまり時間が取れない方にお勧めしますよ。
ショックリーダーの中では1mの単価が高めではありますが、フロロは強く、ナイロンはとてもしなやかで
唯一ナイロンリーダーの伸びを感じた良いショックリーダーです。
価格は高めです。
[ダイワ 船ハリス]
前回の記事でもご紹介した、コスパ重視であれば最もオススメするのがダイワ船ハリス。
ショアジギングのショックリーダーに船ハリスを1年間使ってみた。
ショックリーダーとして販売されている製品ではありませんが、愛用者は多い。
必要最低限の”切れない性能”しか感じないがすぐに使い捨て出来る精神的な余裕さえも生まれる安さは
サラリーマンアングラーには心強い!
ショックリーダー価格で選ぶか?性能で選ぶか?
3種類の価格で見ると、
- ダイワ モアザンリーダー
- シマノ オシアリーダーEX
- ダイワ 船ハリス
と並びます。
単純に簡単に切れにくいことを絶対条件として
- ノットを編み込む際のしなやかさ
- 直ぐに劣化しない
- 擦れに強い
このような性能面で価格が大きく変わっています。
後はフロロを選ぶのか?ナイロンを選ぶのか?ですが、最近村田基氏の動画などで話題となっていましたが
一長一短、ケースバイケースです。
フロロで根ズレされてラインブレイクしたヒラマサが、ナイロンだったらラインブレイクしなかったのか?
その逆も然り。
リーダーの前にロッドとリールの問題もあるし、それを強くしてもフックも問題になってくる。
タックルはバランスです。
全ての釣りでナイロンが優れているわけでも、フロロが優れているわけでも無いことを理解しましょう。
個人的にはいくら劣化スピードが遅いショックリーダーであっても
新しいリーダーを毎釣行・魚を数匹釣り上げた後に取り替えた方が安心感もあるし
実際にそれでトラブルも起きたことが無いので、しっかりと準備時間を取れる方は
釣りに行く都度のリーダー交換をお勧めします。
「釣りは準備することから始まっているのですよ」と、どこかの偉い方が言ってました。